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安保徹の免疫学講義

5,500円(内税)

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著者名:安保徹(著)
出版社:三和書籍
/ (オンデマンド版)
ジャンル:医学・薬学
配信形式:PDF

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価格(オンデマンド版<紙の本>):¥7,132

多くの病気はストレスを受けて免疫抑制状態になって発症するが、ストレスをもっとも早く感知するのは免疫系である。末梢血のリンパ球比率やリンパ球総数は敏感にストレスに反応している。しかし、ストレスとリンパ球数の相関を教育現場で学ぶことは少ない。本書は、リンパ球数/顆粒球数が多くの病気の発症メカニズムに関わっていることを詳細に説明するとともに、消炎鎮痛剤の害やそのほかの薬剤の副作用についても解説している。特に自己免疫疾患の治療においては、本書の知識が大いに役立つはずである。

見出し・奥付など

目次

まえがき

第1章 免疫学総論 part 1
 1.免疫学の歴史
 2.身体の防御システム
 3.白血球の進化
 4.リンパ球の性質
 5.リンパ球の産生と分布
 6. Tリンパ球とBリンパ球
 7.主要組織適合抗原
 8.免疫が関与する疾患
  ①感染症:ウイルス感染、一部細菌感染
  ②アレルギー疾患:アトピー性皮膚炎、花粉症、アナフィラキシー
  ③移植の拒絶
  ④自己免疫疾患(膠原病)
  ⑤加齢現象
  ⑥妊娠─つわり、流産
  ⑦ガン免疫
  ⑧先天性免疫不全症

第2章 免疫学総論 part 2
 1.免疫で使われる分子群
 2.リンパ球の進化
 3.胸腺の進化
 4.マクロファージの働き
 5.白血球の分布と自律神経

第3章 免疫担当細胞
 1.マクロファージ
 2.リンパ球サブセット
 3. T細胞の種類
 4. TCR(T cell receptor)の構造
 5. B細胞の種類
 6.抗体の種類

第4章 B細胞の分化と成熟
 1.分化、成熟(differentiation、maturation)
  ①多発性骨髄腫
  ②B細胞型の悪性リンパ腫(malignant lymphoma)
 2.B細胞の抗原認識受容体(Ig)の遺伝子
 3.抗体の働き
  ①抗原の凝集
  ②補体とともに膜の溶解
  ③ADCC(antibody─dependent cell─mediated cytotoxicity)

第5章 T細胞の種類 part 1
 1. T細胞の抗原レセプター(TCR)
 2. TCRのシグナルを伝える分子CD3 complex
 3.胸腺内分化T細胞と胸腺外分化T細胞
 4. CD4+T細胞の認識
 5. CD8+T細胞の認識
 6. Th0、Th1、Th2細胞
 7. T細胞の胸腺内分化
 8. 胸腺外の分化

第6章 T細胞の種類 part 2
 1. TCR遺伝子の再構成(rearrangement of TCR genes)
 2.クローンの拡大
 3. Tc細胞の働き
 4. Th細胞の働き T─B cell interaction
 5.リンパ球の抗原提示
 6.胸線外分化T細胞が働くとき
 7.ガン化

第7章 主要組織適合抗原 part 1
 1.移植の拒絶抗原
 2.抗原提示分子
 3.構造
 4.分布
 5.ヒトとマウスのMHC
 6. MHCの遺伝子
 7. TCRの認識

第8章 主要組織適合抗原 part 2
 1.リンパ球の抗原認識と分裂
 2.抗原とMHCの結合
 3. polymorphic MHCとmonomorphic MHC
 4. HLAのタイプと疾患感受性
 5. MHC以外の拒絶タンパク
 4. そのほか

第9章 サイトカインの働きと受容体
 1.サイトカインの歴史
 2.サイトカイン
  ①IL─1
  ②IL─2(TCGF)
  ③IL─3
  ④IL─4、IL─5、IL─6
  ⑤IL─7
  ⑥IL─8
  ⑦IL─9
  ⑧IL─10
  ⑨IL─12、IL─15、IL─18
  ⑩IFN(interferon:インターフェロン)
  ⑪TGFβ(transforming growth factor)、TNFα(tumor necrosisi factor)
  ⑫Fas ligand
 3.サイトカイン受容体(cytokine receptor)
  ①γcを共有するサイトカイン受容体
  ②βcを共有するサイトカイン受容体
  ③gp130(glycoprotein130)を共有したサイトカイン受容体
 4.ケモカイン(chemokine)と接着分子
 5.細菌毒素 LPS(lipopoly sacharide)

第10章 自然免疫
 1.外界に接する場所の抵抗性
 2.細胞の抵抗性
 3.補体
 4.補体の働き
 5.補体のタンパク群
 6.活性化の経路
 7.古典経路
 8.代替経路
 9.レクチン経路
 10.補体の産生部位
 11.補体レセプター
 12.細胞膜上にある補体活性抑制因子
 13.遺伝子
 14.補体遺伝子の欠損

第11章 膠原病 part 1
 1.自己の認識について
 2.自己認識のステップ
 3.自己免疫疾患の誘因
  ①MAG
  ②甲状腺細胞のミクロゾーム
  ③胃壁細胞
  ④核、ヒストン
  ⑤目の水晶体、ブドウ膜
  ⑥精子
  ⑦modified self
 4.自己免疫疾患の分類
 5.自己障害のメカニズム
  ①自己抗体
  ②補体の活性化
  ③マクロファージの活性化
  ④リンパ球の直接攻撃
  ⑤免疫複合体(immune complex)
  ⑥血管内皮細胞の炎症
 6. SLE

第12章 膠原病 part 2
 1.進化した免疫系の抑制
 2.中枢神経系の自己免疫疾患
 3.内分泌腺の自己免疫疾患
 4.消化管・肝の自己免疫疾患
 5.腎の自己免疫疾患
 6.心臓の自己免疫疾患
 7.眼の自己免疫疾患
 8.皮膚の自己免疫疾患
 9. chronic GVH病
 10.老化
 11.動物モデルと自己免疫疾患

第13章 神経・内分泌・免疫
 1.ストレスと生体反応
 2.急性症状
 3.急性症状が出る仕組み
 4.急性症状はストレスに立ち向かう反応
 5.交感神経と顆粒球の連動
 6.慢性症状
 7.ストレスの要因
 8.ミトコンドリアへの負担
 9.ミトコンドリアとステロイドレセプター
 10.ストレスと免疫抑制
 11.解糖系でエネルギーを作る細胞(ミトコンドリアの少ない細胞)
 12.受精とは何か
 13.ヒトの一生
 14.調和の時代にストレスを受け続ける
 15.生態の治癒反応
 16.副交感神経優位(楽をして生きる)でも病気

第14章 免疫系(防御系)と自律神経の関係 part 1
 1.白血球の自律神経支配
 2.日内リズム、年内リズム
 3.新生児の顆粒球増多
 4.消炎鎮痛剤
 5.生物学的二進法

第15章 免疫系(防御系)と自律神経の関係 part 2
 1.アレルギー疾患
  ①アナフィラキシーショック
  ②アトピー性皮膚炎、気管支喘息、通年性鼻アレルギー
  ③食物アレルギー
  ④花粉症、蕁麻疹
  ⑤化学物質過敏症
  ⑥寄生虫感染
  ⑦寒冷アレルギー、薬物アレルギー、紫外線アレルギー、金属アレルギー
  ⑧乳児アトピー
 2.顆粒球増多と組織破壊の病気
  ①突発性難聴[内耳](idiopathic sudden sensorineural、sudden deafness)
  ②メニエール病[三半規管](Ménière disease)
  ③歯周病(periodontitis)
  ④食道炎(esophagitis)
  ⑤びらん性胃炎(erosive gastritis)→胃潰瘍(gastric ulcer)
  ⑥十二指腸潰瘍(duodenal ulcer)
  ⑦クローン病(Crohn,s disease)
  ⑧潰瘍性大腸炎(ulcerous colitis)
  ⑨痔疾(hemorrhoid)
  ⑩子宮内膜症(endometriosis)
  ⑪不妊症(infertilitas)
  [子宮内膜症(endometriosis)、卵管炎(salpingitis)、卵巣嚢腫(ovarian cyst)]
  ⑫膵炎[急性・慢性](pancreatitis [acute・chronic])
  ⑬腎炎・腎盂炎(nephritis・pyelitis)
  ⑭膀胱炎(cystitis)
  ⑮骨髄炎(myelitis)
  ⑯間質性肺炎(interstitial pneumonia)

第16章 移植免疫
 1.移植(transplantation)と拒絶(rejection)
 2. MHC
 3.移植
 4.純系
 5.拒絶の速さ
 6.純系と拒絶
 7.移植のしやすさ─MHCの発現量
 8. HLAタイピング
 9.骨髄移植(bone marrow transplantation)
 10. GVH病 GVHD(graft─versus─host disease)
 11.反応するリンパ球
 12.新生児免疫寛容(neonatal tolerance)
 13.拒絶に関与するほかの白血球
 14. non MHCによる拒絶
 15.免疫抑制剤(immunosuppressant)
 16. hybrid resistance
 17.輸血によって生着率上昇

第17章 免疫不全症
 1.先天性免疫不全症 (primary immunodeficiency)
  ①wild type(野生型)の血液像(FACSを用いたCD3、IL─2Rβ二重染色)
  ②胸腺無形成症(thymic aplasia)
  ③重症複合免疫不全症(severe combined immunodeficiency:scid)
 2.重症複合免疫不全症scid(severe combined immunodeficiency)
  ①X─scid(伴性劣性遺伝)X連鎖重症複合免疫不全症
  ②常染色体劣性遺伝型─scid
  ③scidマウス
  ④RAG─1/RAG─2ノックアウトマウス
 3.胸腺無形成症(thymic aplasia)
 4.無γグロブリン血症(agammagloblinemia:伴性劣性遺伝)
  ①Bruton X─linked agammagloblinemia(XLA:X連鎖(ブルトン型)無γグロブリン血症)
  ②IgA欠損症(selective IgA deficiency)
  ③X連鎖高IgM症候群(hyper IgM syndrome)
  ④ウイスコット─アルドリッチ症候群(WAS:Wiskott─Aldrich syndrome)
  ⑤毛細血管拡張性運動失調症(AT:ataxia telangiectasia)
  ⑥ディ・ジョルジ症候群(Di George症候群)
 5. T細胞B細胞以外の異常症
  ①慢性肉芽腫症(CGD:chronic granulomatous disease)
  ②Chédiak─東症候群(CHS)
  ③beige mice (ベージュマウス)
 6.後天的免疫不全症(acquired immunodeficiency)
 7.免疫抑制剤(immunosupressive drug)
 8.抗ガン剤(anticancer drug)
 9.ステロイドホルモン(SH:steroid hormone)
 10. NSAIDs(nonsteroidal anti─inflamatory drugs)
 11.常在菌による感染症
 12.乳児一過性低ガンマグロブリン血症(transient hypogammaglobulinemia)

第18章 腫瘍免疫学
 1.免疫系の二層構造
 2.ガン細胞を排除している証拠
 3.腫瘍抗原
 4.エフェクター(攻撃)リンパ球
 5.腫瘍ができるための条件
 6.ストレス反応の意義
 7.ガン細胞の特徴
 8.ガン患者の免疫状態
 9.キラー分子群
 10.解糖系とミトコンドリア系
 11.アポトーシスとその抑制
 12.ガンの免疫療法
 13.治療(自然退縮)の条件
 14.そのほかの免疫療法について
 15.結論

あとがき
参考文献
索引

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